Excelで表の加工作業の時間を計測するツール

「Excelで同じ作業」を計測するツールがない!?

先日、「Excelの達人は1秒たりとも無駄にはしない」みたいなことを書いた記事を見ました。動画付き(Excel画面とキーボードを叩くところの2画面構成)だったので、それを見ると、たしかに速い!のです。

そこで、ふと思いました。「そもそも手動で表加工した作業時間を測定する方法」はあるのかと・・。

「任意の作業」ではなく、「同じ作業」を測定できるツール・・
探してみましたがなさそうです・・なので作ってみました!(笑)
といっても、即席でちゃっちいですが・・。

Excel早業師の実行結果

「Excel早業師_表操作」のダウンロード

あまり立派なものではないのですが、作業の早さを測定するという点は満たしています(笑)。

ツールのダウンロードはページ末尾にあるリンクから辿ってください。

※ノークレームでご利用願います。無茶苦茶な表の状態での判定など予期しない結果を返す場合もあります。細かい制御などしておりませんのでイジワル操作無しでお願いします、、
※ご利用については弊社ではいかなる問題も責任を負いません。各自の責任にてお願いします。詳細は本ページ下部にある「その他、注意事項など」を必ずご確認ください。

ダウンロードしたファイルを任意の場所に解凍します。
このファイルを開く前に、すでに開いているExcelファイルがあれば念の為に閉じ、このファイルだけ起動してください。

※ツールを開くとき、Excel画面上部にマクロの有効を確認する画面が表示された場合は、有効(コンテンツの有効化)にしてください。

ツールの中身と使い方について

計測する作業ルールは、簡単に覚えられるとは思いますが、ツール内のシートにも説明を書き込んでいます。
それが長ったらしくなってしまいましたが、ルールは簡単です。
このページでも一通り説明します。

ファイルの中身(シート構成)について

ファイルを開くと、4個のシートがあります。
Excel早業師のファイルには4シートある
測定をするには、以下の1、2、3のシートを使用します。

1.表紙:測定開始ボタンと使い方の記載があります。ここからスタートです。また測定結果はこのシートの表に反映されます。

2.問題:ここに「作業問題となる表」があります。この表を作業シートに転記するにあたり、加工します。表のデータは計測を開始する度に値が変わります。

3.作業:問題シートにある表を加工しつつ、このシートに入力します。

4.回答例:作業者には未使用のシートです。ここのシートには、実際の回答が入っています。作業が終了すると、(自動的に)この回答例と作業シートの内容を照合します。

計測の開始と終了方法

計測の「開始」はボタンクリックで簡単ですが、作業が終わったこと・・「終了」はキーボードでツールに伝えます。

計測の開始方法

計測開始は、「表紙」シートの「計測開始」ボタンをクリックです。
計測開始ボタンをクリック

計測開始ボタンをメッセージダイアログが2つ連続して表示されます。
計測開始前のメッセージダイアログ
2つ目のダイアログで「はい」を押すと計測を開始します。
このとき、赤の矢印の部分に注目です。作業が終わったら「F3キー」を押します

計測の終了方法

表の加工作業が終わったら、キーボードの「F3キー」を押します。
すると以下の終了ダイアログが表示されます。
計測結果終了のダイアログ

そして「表紙」シートに結果が入力されます。
測定結果の表
上記画像の右側の薄い青セルの部分で、加工した表が正しいかどうかを判定します。

間違えているときは、セルの最初に見つかった不一致のセルアドレスを表示します。もし複数ある場合は(他)という文字がアドレスと一緒に表示されます。
測定結果で不一致がある場合

表加工のルールについて

表を加工するルールは、できるだけ「実務にありがちな操作」を意識しました。
が、ちょっと無理やりなところもございますがご愛嬌ということで。。

問題シートの表
問題シートの表

作業シートで作成するべき表
作業シートの表で作業したところ

以下、5つのルールがあります。このルールに則って表を加工します。
ルールの工程は順不同です。最終的にルールを満たせていれば好きな順で作業してOKです。

前提

先に説明した問題シートには表があります。それを作業シートに(加工しながら)コピー(転記)します。
なお、加工については、最終的に目的の形の表になっていればOKです。
したがって問題シート上で加工、あるいは作業シート上で加工してもどちらでも大丈夫です。

また、計測をする度に問題シートの表の内容の値と行の位置は変化します。

抽出データ エリア:北海道、東京、沖縄

問題シートにあるA列(エリア)にて、「北海道、東京、沖縄」のデータのみを抽出します。
この3つのエリアのデータ行は常に3行です。そして見出し行を含む計4行となります。
したがって最終的に作業シートには、「A1:H4(全4行×全8列)」に表があれば良いことになります。
ツール上では、「回答例」シートの表の大きさと比較します。この大きさが一致してれば「OK」、違っていれば「NG」となります。

数式削除

抽出した「北海道、東京、沖縄」のデータには、数式が入っているセルもあります。このセルについては、転記後、すなわち作業シート上では、値のみの状態にします。これは値貼り付けをイメージしています。
※数式のあるセルは計測の度にランダムに変わります。

追加データ 合計列

作業シートで表を作成するときに、表の一番右側に「合計列」を追加します(問題シートには、この列は存在していません)。
この合計列には、エリアごとの1月~6月までの合計値を表示するようにします。
先程の数式削除では、「北海道、東京、沖縄」のデータでは「数式を消す」というルールですが、この合計列に限っては関数、または数式を入れて合計を出してください。

各月の最大値を太字にする

作業シート上で、3つのエリア、1月~6月のデータが準備できたら各月の中で、最も大きい数値のセルを太字にします。
まれに最大値が複数のケースがありますが、その場合は該当する数値のセルすべてを太字にします。

合計列の数値をキーに降順にする

ここまでの作業で、合計列には、エリアごとに合計値が入っているはずです。最後にこの合計をキーにして、表を降順(数値の大きい順)にします。

すべての加工作業が終わったら最後に「F3キー」を打鍵すれば計測終了です。

その他、注意事項など

実際に私が作業した一連の操作をアニメーションでご覧くださいませ。
見てもらえると分かりますが、最後のセルを選択するまでマウスをほとんど使ってなくです。かなりリハーサルしましたが・・(笑)。

本当は罫線やセルの色も考えましたが大変でしたので止めました(笑)。
よろしければ、みなさんの記録もつぶやいてみてください。他にやってらっしゃる誰かの参考になると思います。。

最後に本ツールの利用・注意事項として以下の規定を含みます。同意の上で使用してください。

  • ツールの開発環境はWindows10 Excel2016です(ソースはロックしておりません)。
  • ツールご利用の環境が開発環境と同じでも必ず動作するとは限りません。
    ※ツール内にENCODEURL関数等の古いExcelには存在しない関数もあります。
  • ツールの改造等で再配布することは禁止します。
  • このツールはフリーです。どなたでも使用することができますが、著作権は放棄していません。

ダウンロード

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