ん?Excel作業のショートカットキーたちに異変が・・
Excelが使い慣れてくると、マウスを使ってExcelシートなどを操作するより、キーボードで操作するほうが効率的(楽)になってきます。「文字の入力はキーボード、位置指定や、ツールバー選択はマウス」の手の切り替え動作が不要になるためです。
ショートカットキーは、一度覚えれば使い続けてしまうほど便利ですが、中にはいつも通り使っているつもりでもなぜか動いてくれない場合が有ったりします。
前回まで問題なかったショートカットキーができない?
ショートカットを使うときは、あまり意識しないで使えることが多いですが、いくつかのショートカットでは、ある特定下の環境では動かない(期待した結果にならない)場合があります。
今回はこのようなショートカットキーについて説明します。
「別ソフトのショートカットが邪魔」している場合もある
そもそも、使えていたショートカットがいつの間にか使えなくなるというのは、いつの間にか何らかの設定が変わってしまったことも考えられます。
私の経験からは、他のソフトのショートカットが優先されたケースがあります。
どういう仕組かは分かりませんが、Excelで用意されていたショートカットが、別ソフトでも同じショートカットが割り当てられているケースです。
例えばVBAの話になりますが、エディタの画面で「Ctrl + Shift + F2」キーで定義されているコードにジャンプする機能があります。
ところが、WinShotという画像キャプチャソフトを入れていると、「Ctrl + Shift + F2」がやはりこのソフトのためのショートカットになっていて、印刷ダイアログが表示されます。
このようにExcelで使用しているショートカットの組み合わせを別ソフトでも持っていると、そちらのショートカットが優先されてしまうことがあります。
そのため、まずは「前回できていたとき」~「できなくなったとき」までの間に、PCにソフトを入れたかどうかなども確認するとよいと思います。
「マクロ」でキーボードが制御されている場合もある
マクロなど聞いたことしか無い方、聞いたことも無い方にとってはチンプンカンプンかもしれませんが、マクロとは「Excelを操作するプログラム」なんですね。
実は、このマクロもかなりキーボードをカスタマイズできます。
これが原因かどうかは、マクロを見ればわかります(プログラムがパスワードロックされてなければですが・・)。
あるいは、チト面倒ですが一旦は、Excelファイルを通常の「XLSX」に保存し直して試す方法もあります。
(※試すときはバックアップなどお忘れなくです)
通常の保存形式でショートカットが問題なければ、マクロの可能性はあると思います。
(アドインなど色々な方法もあるため、一概には言えませんのでご注意です)
行全体の選択について
Excelシートで列や行全体を選択するときのショートカットキーは、列が「Ctrl +Space」、行は「Shift +Space」です。
列全体を選択
行全体を選択
通常は上記のようにできますが、行全体を選択するときに下記のようにショートカットキーで「行全体が選択できない」場合が今回の注意事項です。
上の画像は「Shift +Space」を押した状態ですが、なぜか行全体が選択できないかわりに、セルに空白文字が入っている状態です。
これはIMEの日本語入力と関係しています。もしうまくできない場合は下記の部分が「日本語入力オン」になっていないか確認してみましょう。
ちなみに上記の方法でも上手くいかない場合は、他のアプリケーションでキーボードの割り当てをしないか確認をする方法もあります。
例えば上記のIMEで言語の追加ができますが、ここでショートカットキーを使って使用できる言語の切り替えを行っていても同様の事象が発生することがあります。
オートフィルタのリスト内の値選択について
Excelで便利な機能の一つにオートフィルタがありますが、このオートフィルタもキーボード「Ctrl +Shfit +L」で操作することができます。
もっともここで説明したいのはその中でも、セルに表示される「▼」をクリックしたときにドロップダウン表示されるリストの値のチェックをオン・オフ(選択)できない場合です。
実はこれもIMEのオンオフが影響しています。