弊社に「仕事求ム」を希望される方について良くある質問と回答です
入力代行業者としてデータ入力の作業をしていると、しばしばアルバイト、SOHOを希望する方から連絡を頂きます。もっとも弊社の場合は日本人の方だけでなく、中国の現地入力企業や中国人アルバイト、中国人SOHO業者からも連絡があります。
データ入力のアルバイトやSOHO等で個人の体験談などを色々と耳にしたりしますが、弊社でやっている作業では必ずしも当てはまるわけではないという部分もあります。そこで、作業を希望する前に知っておいていただいた方が良い点と、弊社なりの見解を説明したいと思います。
スキルを生かしたいんですが・・
全ては作業内容によって決まります。よく「データ入力でスキルが活かせる」、「Excelの資格が活かせる」など聞きますが、それは完全に作業の内容次第です。
単純にデータ入力と言っても、その幅はかなり広く一言で言えないというのが現状です。
本当に超単純繰り返しの作業もあれば、複合的な技術が求められる作業もあります。ただし、通常はその作業の担当者(リーダー、プロマネ)なりが、データを入力できる状態にした後にアルバイト、個人事業者の方などが登場するため、複雑な機能を駆使して行うといった類の作業は多くはないです。
ただし、詳しくは後述しますが、データの入力スキル、かつ「入力を簡易化」するためのスキルを持った個人事業者、アルバイトの方が弊社としてはプラスになると考えています。
技術的レベルが「不要」な作業はありますか？
既に述べたように作業内容によって、求められるスキルは変わってきます。技術力を必要としない作業は、精度、その他諸々が保証できれば、より安いところで作業することが現状となっています。特に弊社では中国での作業を中心としており、単価で言えば、桁が一桁どころか二桁、三桁変わることもあります。
いずれにしても、技術力が必要とされない作業とは単純に「見たものをそのまま入力するだけ」的な作業となり、必要なのは注意力と忍耐です。この手の作業では日本語の入力ができ、コピー、ペーストができれば、作業として成り立つものもあります。
技術的レベルが「必要」な作業はありますか？
技術を必要とする作業としては、いくつかの種類があります。
・新しく始める作業(新規案件として)
・結果さえ同じであれば、プロセスは問わない作業
などです。この手の作業は弊社として最もやりがいのある作業の類ですが、この場合、案件担当者や入力担当者の創造性が問われてきます。
例えば、Excelの使い方1つでミス発生率、作業効率が大きく変わり、スキルに依存するところも多くなります。SOHO等を考える方はスキル次第で費用(時間)対効果が変わってくる部分だと思います。
データ入力作業は女性向けですか？
こちらはビジネスとしてのモラルや一般常識が共有できれば、性別や国籍は関係ありません。実際に弊社では男性の方にも入力作業をお願いしています。大事なのは「責任を持ってやってもらえるかどうか」です。これは在宅に限らずアルバイト、派遣等でどこかの企業へ出向する場合も同様だと思います。
ただし、これまでの経緯で弊社もそれなりにトラブルに遭遇している経験もあり、初めての作業の依頼は相当神経質に検討しますので、「とりあえずデータ入力の体験をしてみたい」という方にはお願いしておりません。
資格とか持っていると有利でしょうか？
一般レベル、初級者レベル等の「○○レベル」というのは、個人の解釈により幅があります。手っ取り早いのは過去にどんな作業経験があるのか、どのような作業内容で、そこで何をしたのか等の情報の方が有益です。
Excel、IT系の資格有無は(全く参考にしないわけではありませんが、)関係ありません。が、強いて言うならシスアド的な資格は実務的な要素が多くプラスに作用します。
先に述べた技術力の必要有無で言えば、資格取得で出題される問題内容と実務作業での相関性は高くありません(もっとも最近の資格取得の出題内容については多少変わっている可能性もあり、語弊があるかもしれません)。
「この表の平均値を求めるにはどうすればよいか」、「オートフィルタで条件を入れてデータを抽出するには何を入力すればよいか」等、データ入力のみの作業では滅多に登場しません。技術力を要する作業でも、この手の疑問が生じる前に「平均値が出しやすい表(フォーマット)にするにはどうやって入力すべきか」ということが必要となります。ここは実務的な発想や経験が必要です。
余談ですが、「PCスクールでスキルを身につけてからデータ入力をしたい」と言う方がいれば、この点は要注意だと思います。通常のスクールなどではテキスト片手に単なる「操作説明」が多いと思われるからです。特に若い講師であれば、「一般企業での実務上の経験」は乏しいと思われ、実務レベルが高い授業をどこまでできるか不明な点もあります。
そこで逆説的になりますが、PCやExcel等のスクール、レッスンを受ける場合は、ご自身が先にデータ入力の経験なりをした後の方が、色々な疑問点や効果的な活用法など質問できる為、ベターであるとも思います。