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Excelの資格は使える?について考える|あべっきぃの超Excel

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Excelの資格は実務で役に立つのか

先日、とある企業様でExcelの勉強会を開くときに、資格についての質問がありましたので書籍「Microsoft Office Specialist(MOS)」でスタンダードとエキスパートを各1冊購入しました。

仕事と資格は、ある意味当たり前に連動して考えると思います。しかし実際のところどうなのか?

相当以前に私もMOSの前身であるMOUSという頃に上級を取得しました(笑)。
そこで資格保持者として?Excelの資格について独断と偏見で語ってみたいと思います。。。
Excelの資格MOSを実務、仕事探しの側面から見る


資格の内容は範囲が広い、いや広すぎるー!!

改めてMOSの書籍の内容を見ると、実に知識範囲が広いことが分かります。

基本用語の説明から始まり関数、ピボット、そしてマクロ、耳にしない関数の使い方まで説明があります。
覚えなくてはならない範囲がとても広いのです。
大海原に「Microsoft Office Specialist(MOS)」の日の出



資格の中の「基本事項」は役に立つ

購入したスタンダードとエキスパートの内容を一通り見ました。

これはいわゆるスタンダードに属する内容ですが、「Excel内の各パーツの名称や扱い方について説明」しています。
これらについては、どの業務でも広く当てはまることで、それらを知ってて作業するExcelの前提知識が揃うというイメージです。
言い換えれば、ここの基本部分さえ押さえておけば、現場での説明も理解しやすくなるというイメージですかね。
実務と資格は円で言えば重なるところと重ならないところがある

では、それ以外は役に立たないのかというとそうでもないですが、MOSは資格を取得するための知識であり、そもそも対象範囲が広すぎと思います。

経験的に、実務は「その中の一部だけ覚えていれば良い」という印象です。ただし、どの部分を覚えるのかは実際の作業内容を見ないことには分かりません。
したがって無難に見ると、例えば、エキスパートの方では関数のネストなどについての説明もありましたが、「どのExcel作業にも使えるという意味で」これは役に立ちそうです。
Excelには色々な機能がある。実務では、全部覚えるより一部を深く習得したほうが効率的


実務にあって資格にない内容もある

上記の内容と、矛盾するようですが、資格では知識習得の対象範囲が広いという一方で、実務を行うには、十分ではないようにも思えるという箇所もあります。

購入した参考書は、一つひとつの操作にについて事細かく説明や手順が書いてあります。しかし、「その通り行えばできる業務ばかりではない」のが実務であると思うのです。
以下は気づいたこと、気になったことです・・


(実務では)完成された表ではない可能性

MOSの書籍では「すでに表が準備」されています。そして、その表に対して何らかの操作説明がある内容になっています。
気になる点は、
「表があるところから開始」となっているところです。

いやいやいや、実務では何も書いていないシートがスタートとなるケースもそこそこあるわけですね。
しかも、その表からどんなことを見出すのか、目的のみ存在するだけで、その手順、手段は「おぼろげな作業開始」もあるわけです。
つまり、ここで必要なのは考えながら作業するような技術だと思います。
しかしながら、書籍ではこのような説明が見受けられなかったのが気になります。
これは資格という視点からは不要ということなのかもしれませんね。


(実務では)作業の説明上手な人とは限らない

通常、初めて行う作業の場合、ほぼ間違いなく「誰か」が説明してくれます。この「誰か」ですが、普通に考えると、その業務に携わる人になると思います。その人からシートの内容や作業すること、そして、その人と一緒に作業するのか、あるいは分担するのか、そういう説明がその人からあると思います。

しかしながら、この人が必ずしも説明上手とは限りません。これはとてもやっかいです。説明が上手な人もいれば、逆の人もいます。人に教える仕事をしているならば、説明も分かりやすいと思いますが。。

「Excelの操作は仕事を通じて覚えたよ」、といういわゆる「たたき上げ」のような方も普通にいます。むしろこういう人のほうが圧倒的に多いと思います。
つまり、100%書籍通りの言葉、用語で話をしてくれるわけでもないんですよね・・

思いのほかよくあるパターンでは、「行と列を間違えて言う」ケースです。もし、その説明が見慣れてない表だろうものなら、私ならばその辻褄合わせに悩み、そしてヒューズが飛んでしまうという・・・(笑)。

これは資格で得られる知識だけではカバーできないと思います。
列と行を間違えて逆にいう人もいる


(実務では)Excelのファイルが体(てい)をなしてない

書籍では、表に対して機能や操作の説明をするという流れでほぼ一貫していますが、この「表」については先程もお話した通り、ある意味で完成されています。
しかし実際、実務のExcelファイルはどうでしょうか?

正しく管理されているファイルならば、書籍通りの操作で作業できるかもしれません。しかし私がこれまで見てきた経験からは、「完成されているように見えて作りかけの表」、「使っているのか分からないようなシートが混じっている」、「消し忘れと思われる(内容が矛盾している)コメントが表にある」などよく見かけます。
簡単に言えば、「予定調和が簡単に裏切られるExcelファイルもよくあります」。
資格内容がこういうケースでも対応できるのかどうか、、、率直にこれは難しいというのが私の考えです。

余談ですが、2冊の書籍は厚さそこそこで、非常に数多くの表があります。しかも表の内容は同じではないです。これ、実はすんごい大変だと思います。
私も書籍を書いたときにとても苦労しましたので・・(笑)。


「仕事探し」としての資格

このような感じでExcelの資格を所有していたとしても、実際の業務「実務」と照らし合わせると噛み合わない部分もそこそこあると思います。
私の経験上、実務では「要領の良さやカンのようなもの」も求められると思います。

ただ「使える」という意味では広義に言えば、就職、転職などの仕事探しでは有効ではないでしょうか。そもそもの応募に資格保持が条件になっていたり、例えば採用で応募者2人が同じラインに立って甲乙つけがたい、、こんなときに資格の保持が一押ししてくれることも期待できそうです。
そういえば、「資格を取れば会社で金一封が出る!」などという話も聞いたことがあります。
(「箔をつける」とでもいうのか、こういう意味での資格は有効さが全面に出る気がしますね)

仮に社員採用ならば、ヘルプデスク業務などでしたら、資格の重みは増すかもしれません。
ただ正社員であれば、そうであっても求められているのは当然Excel能力以外もあるし、資格を持っていれば完璧というものではないかもしれませんね。
むしろ派遣業務や業務委託などは、「まさに"これ"ができる人」というピンポイントの作業内容になると思います(確か派遣では就業時に言われてない・・、関係ない業務は派遣社員に振ってはいけない決まりがあったかと・・)。

思うにExcelは多くの企業に根付いていると思います。代替ソフトもありますが、Excelが支配する企業文化は今のところ継続されるのではないかと思います。
部署にもよるでしょうが、実務で「Excelがそこそこできますよ」というスタッフは、「喉から手が出るほどほしい」という担当者も少なくないと思います。



MOSという資格

資格は客観的に能力が認められた証拠でもありますし持っているに越したことはないと思います。
実務から見ると、書籍で得た色々な機能を覚え続ける・・というよりも「あ、そう言えば、そんな機能が書籍であったな」作業しているときにカスる程度で、必要になったらヘルプやネットで調べるという方が効率的かもしれないと思います。

私の経験からは、実務と資格の内容は重なる事項も当然ありますが、それだけでどんな業務もこなせるというところにまで到達できないと思います。
この意味で、資格取得後もまずはどんな作業にでも通じるだろう基本的なところを押さえておくとよいと思います。

そして実務で何か問題があれば、当サイトへお越しやす~ですです(笑)。


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