「マクロできます」と「VBAできます」は違う(と思う)
Excelの上級者向けとも言える、「マクロ」と「VBA」の違いについてしばしば質問を受けることがあります。
恐らくマクロとVBAに関して厳密な定義はないと思いますが、主観で言えば表記だけでなく意味合いもかなり変わってくると思います。
今回はこの点についてお話したいと思います。
上記はリクルートスタッフィングでの検索結果です。
マクロとVBAの違い
冒頭では「意味合いが変わる」と書きましたが、意味が変わるということは、どこが変わる(違う)のか説明をしなければなりません。しかしこれが案外難しかったりします、、
Excelには、「マクロの記録」という便利な機能があります。
これは、「マクロを作る」ために使います。いったんこのマクロが出来上がれば、後はそれを使う(実行する)だけですね。中にはこのマクロの記録から「VBAを使って」改修するケースも普通にあると思います。
一方、VBAでは「マクロの記録」の部分がなく、いきなりプログラムコードをゴリゴリ書くという作業から開始します(人によってはマクロの記録から開始する人もいますが)。
そして結果的に「プログラム」ができあがります。プログラムはマクロで言えば「マクロ本体」になりますが、それを使い回すということになります。
VBAで、出来上がったものは「マクロ」という視点では同じです。強いて言えば、その作る工程が違うということになりますね、、私の中ではですが。。
マクロとVBAは技術的な意味合いが変わる(と思う)
「私はマクロできますよ。」
「私はVBAできますよ。」
システム屋さんがこの言葉を聞けば、「どっちが技術者?」という見方では後者になると思います。
「マクロができる」というのは、プログラムをガリガリ書くというイメージに乏しいのではないかと思います。
マクロと言いつつも実際にガリガリ書ける人もいらっしゃると思いますが、(私が思う)世間一般のイメージでは、やはり「VBA」と書いたほうが技術色が強くなるのではないかと思います。
キーワードで仕事検索してみると興味深い結果が・・
以前に書いたこの記事もそうですが、仕事募集でこの2つのキーワードで仕事検索して見てみたいと思います。
2つの派遣サイトで検索しましたが興味深い結果となりました。
それぞれの派遣サイトで件数が大きく異なります。
※選んだ派遣サイトは任意です。
リクルートスタッフィングで検索
パソナで検索
リクルートスタッフィングではキーワードで検索数に差が出たにも関わらず、パソナの方ではほぼ同じ件数です。。
この結果の違いは、各社で持っている案件が違うのか、偶然か、あるいは各社の案件の登録システム(を使っていると思いますが)にも依存しそうなので分かりませんが、、
「マクロでもVBAでもどっちでもよい」
例えば、こういう気持ちの人が上記サイトから検索するとき、
リクルートスタッフィングで探すならば「VBA」とした方が検索結果が多いため、自分により見合う案件が見つかるかもしれません。
しかしパソナで検索するときは、両方検索しなければならない。
ということも考えられそうですね。
どうぞご自身の判断にてご対応くださいませ。
職場で使う言葉としてはどちらでもよい(と思う)
もし実際の意味合いに(私の思うような)違いがあるとしても、自社内で使う言葉としてはマクロでもVBAでもどちらでもよいと思います。
むしろ、そのスキルを業務にどのように貢献していくかの方が重要になりますよね。
興味ある方は、他の人の言い方について、その人のスキルと一緒に注目してみてはいかがでしょうか?
仮に変わると緩やかな大きな大移動が始まって面白そうなんですがね、、